見ていなかったバックナンバーの最後です。虎と小鳥を始めた最初のころよりだいぶ聞き取れるようになったとは思いますが、まだ、脳内で日本語に変換している間に話が進んでしまって、英語と同じように聞きながら理解する領域には到達できていませんね。
今回は、アントワーヌのドキュメンタリー番組の回。こういう、事前に書かれた原稿を読んでいる回は、発音は聞き取りやすいのですが、書き言葉が普通の速度で流れていくので、いちどおいて行かれると文脈が分からなくなりますね。修飾節が長いし。
Nous voici de nouveau au canal de l'Ourcq, voie d'eau arrivant à Paris par le nord-est et venant se jeter dans la Seine au niveau de la place de la Bastille.
*de noveau = 再び、à nouveau = 改めて
*au niveau de = ~のところで;~の高さで、~のレベルで(niveau = level = 高さ、水準)
*voie = (f)交通路、線路、道路、車線、進路(way, track, lane)
*jeter = 投げる
→ se jeter = 身を投げる → 身を投じる
→ (川や水が)流れ込む;(道が)つながる(A se jete dans B = AがBに合流する)
La présence de l'eau et des espaces de loisirs, ainsi que l'éloignement des grands axes routiers, font du canal et de ses abords des lieux très apaisants.
*faire de A B = AをBにする
(例)
Je vais faire de cette pièce mon bureau.
この部屋を私の書斎にするつもりだ
*ainsi que ... = ならびに (並列提示)
*éloignement ← éloigné de ... = ...から遠く離れた
*les grands axes routiers = 大きな幹線道路
axe = (m) 軸、中心線
routier = 道路の
*abords = 周辺、付近(複数形で用いる)
*apaisant = 気持ちを落ち着かせるような
Après avoir dépassé le pont levant de la rue de Crimée, on peut continuer à remonter le cours du canal vers le nord.
*dépasser = ~を追い越す、~を通り過ぎる
*continuer à inf = ~し続ける(非人称動詞では前置詞にdeをとることが多い)
Dans la parc de la Villette, on peut visiter notamment la Cité des Sciences et de l'Industrie, et sa fameuse géode ; la Cité de la musique ; et la Grande Halle, où nous attend une belle surprise : l'Académie équestre de Versailles en plein travail !
*où nous attend une belle surprise は倒置になっていることに注意(動詞の形でわかる。主語に対する形容詞節が長いのでひっくり返っている)
*fameux, fameuse = 例の、話題の、有名な
虎と小鳥のフランス日記 第104回
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恋愛で学ぶフランス語 第19回 その2
恋愛で学ぶフランス語 第21回 その2
前回と全く同じところで間違えました。しかも正解を読んでも affichés が聞き取れないし。
虎と小鳥のフランス日記 第132回
クリスマスマーケットでお買い物
今回は最初の方は聞き取れましたが、まだまだ語彙が不足していますね。来年は(一部だけでも)ディクテをやっていこうと思います。
Et on vient de voir une magnifique mariée rentrer avec sa belle robe. Ainsi que tous les petits enfants avec leurs petites capes.
*rentrer は正確には entrer だが、口語ではしばしば誤って entrer の意味で使われる。
*cape(ケープ)の発音は/kap/なので、キャップと聞こえる。帽子ではない…
Et j'pense que c'est sacrément chic de se marier dans un endroit pareil.
*un endroit pareil ← pareil は「同じような」(similar)のほかに、「このような」という意味がある
*sacrément = (会話)とっても、非常に
← sacré = 神聖な;(会話)すごい
Mais nous on est là pour autre chose. On est là pour visiter le marché de noël, qui se trouve juste à côté.
A quoi ça sert un marché de noël ? Ça sert à aider les gens qui sont pas très organisés et qui s'y prennent au dernier moment pour acheter tous leurs cadeaux.
*servir à ~ = ~の役に立つ
▶ Qu'est-ce que c'est ? A quoi ça sert ?
*aider qn pour inf = aider qn à inf = 正確には à をとる(口語では pour を使うこともある)
*s'y prendre = 取り掛かる、手をつける;行動する、振る舞う
▶ Je ne sais pas comment m'y prendre. どう手をつけたらよいのかわからない
Le problème c'est que c'est toujours pareil : je vais chercher les cadeaux pour euh les gens, et je m'en fais pour moi.
*名詞を先に出して、あとから c'est que で受ける言い方。
*je m'en fais pour moi. = 文章としては pour moi は不要。se faire で自分のために買っていることがわかる。
- Ah ! c’est joli ça.
- C’est pas mal ça.
- Ouais.
- Il y est que dans cette référence.
*il = pull, y = dans cette référence. que = ne ... que の省略
*Ce pull n'est que dans cette référence.
- Mais je sais qu'elle aime pas trop être trop mouleé, quoi.
- Etre serrée.
- Voilà.
- Si elle fait un 38 qu'elle veut pas porter trop serré, c'est juste bon.
- Ouais. Ok.
*moulé, -e = 鋳造された、型にはめられた
→ きゅうくつな(serré)、という意味で使う
*Si... の文のserréが男性形なのは un 38 に掛かっているため。
Elle fait un 38. + Elle veut pas porter le 38 trop serré.
Tiffany解説
解説1(00:47)
On n'a pas besoin d'acheter grand-chose, un petit cadeau suffit à rendre heureux selon moi mais tout dépend également des finances de chacun.
*également = equally
*rendre heureux = 喜ばせる
解説2(24:22)
Rien que pour se promener c'est déjà sympa et pour acheter des cadeaux, c'est encore mieux !
*rien que ... = ただ~するだけ
*encore = ここでは「もっと、さらにその上に」という意味。encore は「まだ」「再び」が基本的な意味だが、強調としても使われる。
▶ Tu es encore plus belle dans cette robe.
君はこのドレスを着るといっそう美しい
恋愛で学ぶフランス語 第22回 その2
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読解編 第15回 予習
星の王子さまも佳境に入ってきました。今回は知らない単語(名詞)がいくつかあり、辞書をひかずに読んだ時に比喩のところをうまく理解できなかったところがありました。
ということで、いつものように、勘違いしたところや辞書をひいたところを。全般には、現在形で書かれているので、それほど難しい場所はなかったと思います。
まず出だしのところ。
Toutes les poules se ressemblent, et tous les hommes se ressemblent.
*tout の活用に注意。男性複数形を形容するときにはtous。
pouleがめんどりだと知らなかったので、ウサギかな、と思って読んでいました。まあ、とりでもうさぎでもどっちでもいいですが、人が飼っているという意味では、やっぱりめんどりの方が良いですね。
Je m'ennuie donc un peu.
*ennuyer = ~を困らせる、うるさがらせる、退屈させる
→ s'ennuyer = 退屈する、うんざりする
アンニュイな感じ、ということで、まあ、当たらずといえども遠からずな解釈ができました。
Mais si tu m'apprivoises, ma vie sera comme ensoleillée.
*apprivoiser = ~を飼い馴らす
キーとなるところですが、apprivoiserが分からなかったので、勘で読み進みました。仲良くなるくらいの意味かな、と思っていましたが、よく考えると、課題が送られてきたメールにヒントが書いてありました(気づかなかった)。ensoleillée は知らなかったですが、形から容易に想像できるので良いでしょう。
Tu vois, là-bas, les champs de blé ? Je ne mange pas de pain. Le blé pour moi est inutile. Les champs de blé ne me rappellent rien.
*champ = (m) 畑、広場(field)
*blé = (m) 小麦(wheat)
*iutile = 役に立たない、不要な(useless)
ここがなかなかつらかったです。champs de blé が分からなかったので。パンと関係する何かだろうとは分かりましたが、結局わからないまま読みました。
Alors ce sera merveilleux quand tu m'auras apprivoisé ! Le blé, qui est doré, me fera souvenir de toi. Et j'aimerai le bruit du vent dans le blé...
*merveilleux = すばらしい(wonderful)
*doré = 金色の
merveilleux が分からなかったのですが、まあ、良い評価なのだろう、というのは文脈でわかるので、そういう意味では問題なかったのかも。doré は couleur d'or からの類推で金色だろうと思っていたら、あっていました。
Le renard se tut et regarda longtemps le petit prince.
*se taire = 黙る
直現:tais, tais, tait, taisons, taisez, taisent
単過:tus, tus, tut, tûmes, tûtes, turent
ここが、今回の最大の勘違い。tut は単純過去というのはわかったのですが、勝手に、tuer の単純過去だと思い(er動詞はa型で活用するのをすっかり忘れてた)、キツネを殺してしまいました。いや、キツネはここでは死なないはずだよな、とは思ったのですが。
この節は、キツネが飼い馴らされたい、というところはすべて、条件法ではなくて単純未来が使われているところで、「飼い馴らしてくれるよね」というキツネの気持ちを表しているのでしょうね。
Mais si tu m'apprivoises, ma vie sera comme ensoleillée.
Ce sera merveilleux quand tu m'auras apprivoisé !
Le blé, qui est doré, me fera souvenir de toi.
Et j'aimerai le bruit du vent dans le blé...
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恋愛で学ぶフランス語 第23回 その2
恋愛で学ぶフランス語 第24回 その2
恋愛で学ぶフランス語 第25回 その2
読解編 第15回 未来時制、comme
未来は不確実なものであり、意思の力が必要な世界の話をしている、という心を掴む
これは英語でも同じですね。
副詞・前置詞・等位接続詞・従属接続詞の4種類
これまでイメージしていたことを言葉で言ってもらった感じで良かったです。
出てきた例文の中で気になったものを2つ。
(冠詞がないと名詞は機能的な意味になる)
無冠詞名詞のニュアンスの復習でした。
等位接続詞として使われる場合は et と同じ
こういう場合には単純にetの置き換えだと割り切ることが大事そうです。無理に「~のように」と考えるとニュアンスが違ってきそう。
課題文の解説は、あまり大きな話はありませんでしたが、復習になったところを何点か。
総称の定冠詞を忘れて訳していました。久しぶりにリュミエールで復習しました(というか、こういう時にしか読まないのですが)。
・「量」として捉えられるものは単数
・「数」として捉えられるものは複数
例2: J'aime le bœuf. = 牛肉が好き
そういえばそうでしたね。
connaître のニュアンスの話は虎と小鳥でも何回か出てきていますが、繰り返されるということは大事なポイントなのだろうということで。
それほど難しいポイントではないですが、文法編第19回の否定表現の例文を見直したら、この文章が載っていました。ちなみに、これを勉強したのは8月上旬でした。懐かしい。
Le blé, qui est doré, me fera souvenir de toi.
*使役動詞faireの後では再帰動詞の再帰代名詞は省略されることが多い
souvenir はもともと「人に思い出させる」という意味だからここでは再帰代名詞になっていないのかな、と思っていましたが、それなら souvenir そのものが単純未来になるはずでした。ということで、 se souvenir de の se の省略というのが正しい模様。プチロワイヤルでは faire souvenir à qn de qc で一項目立っていました。そこからの例文。
Vous me faites souvenir de mon rendez-vous.
あなたのおかげで人に会う約束を思い出した
さて、フランス語脳プロジェクトの読解編は全18回だそうなので、あと3回です。そのあとは、表現編らしいです。だんだん長文読解になってきます。
今年は春の仏検で2級に合格したいと思っているので、いまはちょびちょびやっている語彙増強もシステマチックに増強したいと思います。
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語彙増強用ツール
今年は仏検2級が目標なので、語彙増強も必要なのですが、私が語彙増強用に使っているのは、iOS の Flashcards Deluxe というソフトです。
ちょっと古いバージョンの日本語解説がこちらにあります。
このソフトが良いのは、
①3画面にできるので、「単語」「例文」「日本語」が入力可能
②正答率に応じて出題頻度を変えてくれるので、意識せずに復習できる
③Dropbox経由で同期できるので、iPhoneとの同期が簡単
というところでしょうか。
データを自分で入れないといけないのはちょっと面倒ですが、虎と小鳥の授業やビデオを見たときにメモっておいて、1~2か月に1回くらいまとめて入力しています。私のフランス語単語集もあと3語で800語になりました。
iPhoneに入れておけば、隙間時間にちょっと5個とか10個とか覚えられます。なかなか単語を覚える時間って取れないので、会社の昼休みとかにちょこちょこできるのが優れものです。
恋愛で学ぶフランス語 第26回 その2
恋愛で学ぶフランス語 第27回 その2
恋愛で学ぶフランス語 第28回 その2
恋愛で学ぶフランス語 第29回 その2
読解編 第16回 予習
有名な「キツネの飼い馴らし方」の章でした。全体の意味は辞書を使わなくても読み取れました。覚えていない活用形でも、文脈と単語の形から、ヤマ勘でもとの動詞がわかるようになったのは進歩かな、と思います。
ちなみに、今回の予習でいろいろ調べる中で、昔はフランス語には条件法はなく、何世紀か前に単純未来と半過去を合わせた活用形を作り出した、ということを知ったのがもう一つの収穫でした。織田先生が文法講座の中で、「条件法の形は、単純未来(=不定法+avoirの活用語尾)+半過去の語尾ですよ~」と何回か言っていましたが、何のことはない、そうやって人工的に作った活用形なんですね。トリビアでした。
肝心の課題文の予習ですが、文法的解釈が正しいかよくわからないところが2カ所あったのでメモしておきます。
« Il eût mieux valu revenir à la même heure, dit le renard.
たぶん、この一文が今回の読解のポイント。「il vaux mieux inf = ~する方が良い」の条件法過去第2形になっている(条件法過去の代わりに接続法大過去が使われている)のですが、なぜ条件法「過去」になっているのか(どういうニュアンスなのか)ちゃんとわかりませんでした。きっと解説があるでしょう。
時制の変化としては、こんな感じ。
直現: il vaux mieux revenir. = 戻ってくる方がよい(戻ってきなさい)
条現: il vaudrait mieux revenir. = 戻ってきた方が良いでしょう(語調緩和)
条過: il aurait mieux valu revenir. = 戻ってくる方が良かったでしょう(←あってる?)
条過第2形: il eût mieux valu revenir.
文脈からすると、「戻ってくる方が良かったでしょう」というのは変なので、
(1)語調緩和をさらに和らげて提案している
(2)(« » の中ではあるが)dit le renard に引っ張られて、時制が一致している
(同じ« »の中の他の文は現在形なのでこれは違うのではないかと思うのですが)
のどちらかかな、と思ったのですが、本当はどうなのかは解説待ちです。
(半年後にこのブログを自分で読んだらこの辺の記述は恥ずかしそうですね…)
私が調べた限りでは、
・通常の形と条件法第2形にニュアンスの違いはない
・Si節をとる場合には、「Si + 直説法大過去」の方も、同じ接続法大過去でも良いし、どちらか片方だけ第2形にしても良い:
通常:Si+直説法大過去、条件法過去
2形:Si+接続法大過去、接続法大過去
・条件法第2形は、通常、条件法過去の三人称単数で使われる
(三人称単数は、接続法半過去と単純過去で発音が同じになるので使いやすい)
パスカルの有名な言葉の例文(Si節のみ第2形)
Le nez de Cléopâtre, s'il eût été plus court, toute la face de la terre aurait changé.
ここまで調べるのに、北鎌フランス語講座というサイトがとても参考になりました。
・条件法第2形の解説
・il vaux mieux inf の解説
ついでに、接続法半過去の作り方の復習もしました。
単純過去の二人称単数にsをつけて、接続法現在の活用。
ただし、三人称単数は、単純過去単数形語尾の母音に^をつけてt
(例)avoir -> 単過2単 eus
-> eusse, eusses, eût, eussions, eussiez, eussent
ここまでで、この話題はおしまい。
もう一つ、意味は分かるけれど、文法的な解釈が分からなかったところ。
Mais si tu viens n'importe quand, je ne saurai jamais à quelle heure m'habiller le cœur... il faut des rites.
ここはおそらく、se laver les mains と同様に、s'habiller le cœur と直接目的語をとっているのではないかと思われる(不定詞中の代名動詞のseは意味上の主語で活用するのでm'になっている)のですが、プチ・ロワイヤルには「s'habiller, être habilléは直接目的語をとらない」と注記があります。この解釈でよいのか、はたまた、勘違いなのかは、解説を待ちたいと思います。
その他、単語の意味など。
Je te regarderai du coin de l'œil et tu ne diras rien.
*regarder du coin de l'œil = 横目で見る(← coin (m) = 角、すみ)
coinの意味から推測できましたが、辞書にちゃんと載ってました。
À quatre heures, déjà, je m'agiterai et m'inquiéterai.
*s'agiter = そわそわする
← agiter = ~を揺り動かす
(心を揺り動かす、の意味から、動揺させる、という意味になる)
アジテーションなので、自分を高揚させるんだろうな、と思って読んでいましたが、まあ、だいたいそんな意味なので、良しとしましょう。
Si tu viens, par exemple, à quatre heures de l'après-midi, dès trois heures je commencerai d'être heureux.
*dès = (早くも)~から
「dès que ... = ~するとすぐに」なので意味はすぐに分かりましたが、辞書の例文を見る限り、前置詞では必ずしも「すぐに」というニュアンスがない場合もある(単純に from の意味のこともある)ということで、メモ。