この回の知覚動詞の練習用和文仏訳に、こんな例文があります。
彼女が入ってきたのを見て、わたしは驚きました。
この模範解答は、
J'ai été étonné en la voyant entrer.
なのですが、ここで疑問。
この文章は、Je me suis étonné en la voyant entrer. とは言えないのでしょうか?
ぐぐってみると、同じような疑問を持つ人はいるみたいで、Yahoo!知恵袋 に懇切丁寧な解説(というか例文)をあげてくれている人がいました。掲示板の回答っていかにも信頼できなさそうなのが多いですが、この方のは出展明記なのでいいかな、とご紹介してみます。
とにかくたくさん例文を挙げていただいていますが、どうやら、être étonné と s'étonner は互換できることもあるけれどニュアンスは違う模様。私が何となく思ったのは、
- 単純に、特定の人が「びっくりした」と言いたいときには être étonné を使っておいた方が無難
- 第三者(personne や les gens や on)が主語の時(客観的な記述をするとき)には s'étonner を使う
という使い分けです。特定の人がびっくりしたときに代名動詞を使えることもあるのだとは思いますが、そこまでニュアンスはつかめ切れていません。
たくさんの例文から少しだけ再引用すると、
Quand je suis allé en Chine,
×je me suis étonné | de voir le grand nombre de bicyclette.
○j'ai été étonné |
これは自分が驚いた、という文章。
Personnne ne s'étonne plus de ses oublis.
On s'est beaucoup étonné de la guerre en Bosnie et Herzégovine.
Il est difficile de vivre sans s'étonner de rien.
これらは、第三者が驚いた、もしくは、客観的な記述の例。
フランス語圏に長い方の意見を聞いてみたいところです。
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