読解講座の2回目。ゆっくり進んでいます。
今回は、なぜハロウィンはフランスの成人の間では根付いていないのか、という部分でした。
解説ポイントは山のようにあったので、その中から、いくつかをご紹介。
Pour les adultes, la fête ne semble pas prendre.
「大⼈たちにとって、この祭りは成功していないように⾒える」
*自動詞のprendreは「根付く、成功する」の意味
例 La nouvelle revue a l'air de prendre. 「この雑誌は当たりそうだ」
基本動詞にはいろいろな意味があるので、要注意ですね。。。
Si les Français sont extrêmement réticents vis‑à‑vis de la fête dʼHalloween, cʼest parce quʼils la trouvent trop différente de leur culture, trop américaine.
「フランス人がハロウィンに対して極端に遠慮がちのは、それを⾃分たちの文化とあまりにも違い、過度にアメリカ的だと思っているからだ」
*Si... , cʼest que... = 「…なのは、…だからだ」
※ここの si は仮定の意味ではないので注意!
例 Sʼil écrit, c’est qu’il a besoin dʼargent.
×「もし彼が⼿紙を書くのであれば、彼はお⾦を必要としているのだろう」
◯「彼が手紙を書くのは、お⾦を必要としているからだ」
頭の中で「もし・・・」と訳してしまっても、譲歩の意味だと思えば、まあ、読解には影響ない気もしますが、自分で書けるかと言われると難しいですね。
Elle annonçait le début de lʼhiver et représentait le moment où le monde surnaturel et le monde rationnel se rejoignaient.
「ハロウィンは冬の始まりを告げ、超自然の世界と合理的な世界とが再び出会う瞬間を表していました」
*接頭辞re- = 繰り返し のほかに、強意・完遂 の意味がある
・présenter「提⽰示する、紹介する」
→ représenter「(具体物で)はっきり⽰示す」
・rechercher「探究する」← chercher「探す」
・refuge「避難所」← fuge「逃⾛」、fugue「フーガ」
・réunir「強く結びつける」(×再び結びつける)← unir「結びつける」
この知識は知っていると役に立ちそうな気がします。これまでも、re が「再」ではない単語はいくつも出てきていましたが、こうやって明確に言ってもらえるとすっきりします。
ということで、まだまだ文章は続くのですが、今回はこれくらいで。