Halloweenの話題の4回目。ヨーロッパ発祥のお祭りが、アメリカに行って帰ってきたらさっぱり受け入れられなくなったのはなぜなのか、というお話です。アメリカで地元やメキシコのお祭りと混じっておどろおどろしくなってしまい、おまけに商業職が強くなったのが良くなかった、という分析でした。
Ce sont les Irlandais qui ont amené la fête d'Halloween aux États-Unis pendant le milieu du 19e siècle. (中略) La tradition de la citrouille avec un visage est dʼailleurs irlandaise.
最初のポイントは、わかるようでわからない d'ailleurs の使い方。ailleur は elsewhere なので、文字通り "from elsewhere" という使い方もあるわけですが、そうでない場合の使い方の解説です。
清水先生によれば「話者が思いついた順に感覚的につながりがあることを並べてしゃべるときに使う」ということみたいです。したがって、前後の文章の論理的結びつきは明確ではないけれど、付加的に情報をつなげるので「そもそも」くらいの訳語が当てはまる場合が多いが、そうでない場合もある、とのこと。
ということで、訳語を覚えるより、とりあえず関連したことを追加で思いついてしゃべりたいときに、何となく出てきてしまう言葉、と思っておいた方がいいみたいです。
何かすっきりした気がしました。
次は、ハロウィンがおどろおどろしくなっちゃった理由のところ。
Cʼest en rencontrant la fête des morts mexicaine, durant laquelle on célèbre les morts à grand renfort de squelettes, qu'Halloween a pris son côté macabre et a adopté les couleurs orange et noir.
ここでは、基本文法の復習ということで、前置詞の後に関係代名詞をもってくるときに、lequel を使うか quoi を使うかの区別について。quoi を使うのは 「先⾏詞がchose, ce, rien...などあいまいなものを指すとき」ということで、要するに、「lequel を使おうとしても性数が確定できない場合」 と覚えるのがよさそうです。
例1 Il y a quelque chose à quoi elle s'intéresse.
例2 C'est le tableau auquel elle s'intéresse.
という感じですね。
ということで、ようやくハロウィンとヨーロッパの関係の授業は終了!次回は別の文章だそうです。いろいろ復習ができて良かったです。